
いつの頃からだろう。空を眺めなくなったのは。
日々の流れに翻弄され、心が安まる暇もない。
そんな自分に嫌気がさしては、為す術もなくそれが繰り返される。
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小学3年の時、親の仕事の都合で引っ越し、学校も転校となった。
慣れない土地での新たな始まり。
それは、自分にとっては孤独の始まりだった。
学校では、周りに馴染めず、いじめの対象となっていた。
教科書を破られ、机に油性マジックでイタズラ書き、上履きは焼却炉に捨てられていた。
先生は取り合ってくれず、親に伝えても、「がんばりなさい。」と一言で終わった。
そういった状況は、中学3年までの6年間続いた。
朝、普通に家を出ては、学校には行かず、近くの公民館内にある図書館で一日を過ごした。
星空の本、天体の本、宇宙の本をひたすら読んでいた。
自分よりも遙かに大きく、広いもの、そこに身を委ねたい気持ちで思いを巡らせる。
「ずっとずっと上から、遙か宇宙から自分を見たら、どんな気分だろう。」
子供ながらに、自分の心の居場所を探していた。
そんな日がどれほど続いたのだろう。
誰にも言えず、どこにも行けず、気持ちの灯はみるみるうちに小さくなってゆく。
「もう死にたいよ。」
自分は、そこに行き着くしかそのときは道がなかった。
その晩、リストカットをし、病院へ運ばれた。
自分は、生きていた。
病室の天井を眺めていると、視界に親の顔が見えた。
「ごめんなさいね。つらい思いをさせてしまって。ママが悪かったわ。」
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何が良くて、何が悪かったのか。
そんなことは、誰にも分からない。
何が一番大切なことかなんて・・・・・そんなことは終わってみないと分からない。
今は、気がつけば、ふと空を眺めている。
雲の動き、太陽の陽射し、鳥や飛行機。
夜は、遙か遠い宇宙から届く星の光を。
「ずっとずっと上から、遙か宇宙から自分を見たら、どんな気分だろう。」
いつでも、心は自由に旅が出来る。
過去から今、そして、未来へ。
世界を巡り、空を駆け、宇宙へと。
空高く、遙か遠い場所にいる、母と父、そして、友達。
今日もまた空に気持ちを投げかける。
自分がちっぽけに感じたり、寂しくなったり、苦しくなったりした時に。
ずっとずっとずっと上まで届くように。
今日もまた、あなたに会えるといいな。
この広く、大きな空の下、同じ空を感じていたい。
今日も、明日も、その次の日も。

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