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re : start.
数え切れない時間が、たくさんの思い出と共に、
目の前を、自分の中を過ぎ去っていった。
始まりと終わりを繋いでいるのは、ほんのささやかな気持ち。

また新しい一年が始まる。
自分が、今ここにいることが不思議でたまらない。
その不思議に、おのずと感謝せずにはいられない。

定期的な検査の度につきつけられる、徐々に落ちてゆく数値。
医師の現実的で、厳しい言葉。
だけど、まだ、自分はここに生きてる。

自分は、いろいろな風景をこの目に焼き付けたい。

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大晦日に、友達から電話がかかってきた。
声がかすれ、いつもと何か様子が違う。
「私もね、がんばろうと思うんだ。」

いろいろとあるよね。
ホントにそれは一言では片付けられない。
一人一人背負っているモノは違う。重さも違う。

「過去がどうであったとか、今がどうとか、
 そんなのは関係ないよ。
 すべては、あなたの気持ち一つ。」

「一緒にがんばろうよ。」
そう最後に言葉を投げかけた。
あなたも、私も一人じゃない。

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今年も、いろいろな風景を、
あなたと一緒に見られることを楽しみにしています。
そして、ここで会えることを。

100101 | re : start. | comments (8)

day by day.
いつの頃からだろう。空を眺めなくなったのは。
日々の流れに翻弄され、心が安まる暇もない。
そんな自分に嫌気がさしては、為す術もなくそれが繰り返される。

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小学3年の時、親の仕事の都合で引っ越し、学校も転校となった。
慣れない土地での新たな始まり。
それは、自分にとっては孤独の始まりだった。

学校では、周りに馴染めず、いじめの対象となっていた。
教科書を破られ、机に油性マジックでイタズラ書き、上履きは焼却炉に捨てられていた。
先生は取り合ってくれず、親に伝えても、「がんばりなさい。」と一言で終わった。

そういった状況は、中学3年までの6年間続いた。

朝、普通に家を出ては、学校には行かず、近くの公民館内にある図書館で一日を過ごした。
星空の本、天体の本、宇宙の本をひたすら読んでいた。
自分よりも遙かに大きく、広いもの、そこに身を委ねたい気持ちで思いを巡らせる。

「ずっとずっと上から、遙か宇宙から自分を見たら、どんな気分だろう。」

子供ながらに、自分の心の居場所を探していた。
そんな日がどれほど続いたのだろう。
誰にも言えず、どこにも行けず、気持ちの灯はみるみるうちに小さくなってゆく。

「もう死にたいよ。」
自分は、そこに行き着くしかそのときは道がなかった。
その晩、リストカットをし、病院へ運ばれた。

自分は、生きていた。
病室の天井を眺めていると、視界に親の顔が見えた。
「ごめんなさいね。つらい思いをさせてしまって。ママが悪かったわ。」

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何が良くて、何が悪かったのか。
そんなことは、誰にも分からない。
何が一番大切なことかなんて・・・・・そんなことは終わってみないと分からない。

今は、気がつけば、ふと空を眺めている。
雲の動き、太陽の陽射し、鳥や飛行機。
夜は、遙か遠い宇宙から届く星の光を。

「ずっとずっと上から、遙か宇宙から自分を見たら、どんな気分だろう。」

いつでも、心は自由に旅が出来る。
過去から今、そして、未来へ。
世界を巡り、空を駆け、宇宙へと。

空高く、遙か遠い場所にいる、母と父、そして、友達。

今日もまた空に気持ちを投げかける。
自分がちっぽけに感じたり、寂しくなったり、苦しくなったりした時に。
ずっとずっとずっと上まで届くように。

今日もまた、あなたに会えるといいな。
この広く、大きな空の下、同じ空を感じていたい。
今日も、明日も、その次の日も。

100108 | day by day. | comments (0)

my world.
「あなた」と「私」の間にある距離は、一体どれぐらいなのだろう。
肩と肩がぶつかるほど近くまであなたが近いのに、
私はあなたのことを知らずに、流れのままにすれ違う。

自分は、田舎の風景が大好きだ。
時間を忘れるほどまでに、人はゆったりとし、その場の雰囲気までもが止まって感じる。
そこにただいるだけで、心と身体は、それに応じるように静まってゆく。

でも・・・「人ゴミ」と言われる都会も大好きだ。
せわしないほどに人が速く、地面が見えないほどまでにうごめく。
車のクラクション、まばゆいネオンの光の束、人の声が重なり、そこかしこにこだまする。

無意味に、人ゴミを見たくなる。
無意味に、雑音を聞きたくなる。
無意味に、光の束を見たくなる。

そこには、一人一人の世界が広がっている。

「人間」という、リアルで、生々しいモノを自分が失いかけた時、
自分はわざと人ゴミの中へ、気持ちをダイブさせる。
重くて身動きとれないほどにまで、固まってしまったわだかまりが、人の流れに解けてゆく。

また一つ新しい街を見つけるために、今日もまた出かけてみよう。
そこにはまだ見ぬ街の表情、流れゆく人の動き、自分を照らしてくれる光が待っている。
あなたとすれ違っても、一緒に動いていることを感じるために。

100110 | my world. | comments (2)

image.
自分とモノとを繋ぐ気持ちのシグナルは、
目に見えなくとも、それを手にした瞬間に、
カッチリと収まるところに収まり、心の光をそこに映し出してくれる。

今、愛用しているカメラは二台ある。
一台は、RICOH GR DIGITAL 3。
もう一台は、Canon PowerShot S90。

常に持ち歩いているけれど、全く撮らない時のほうが圧倒的に多い。
撮る時は、自分の気持ちの中でテーマが湧き上がってきた時。
心でテーマを膨らませながら、カメラで気持ちを現像する。

昨日と全く変わらない風景でも、明日には「意味」が変わるかもしれない。

カメラを手にした瞬間、そこに写る景色は、
今の自分のありのままを現象化してくれる。
時に、まばゆい光であり、鮮やかな色であり、深みを出してくれる影であり。

写真に表れる自分の気持ちと、広がる景色をシンクロさせながら、
次の瞬間、そしてまた次の瞬間、切り取って、また切り取っては確かめる。
自分がここにいるということを、目に焼き付けるために。

100117 | image. | comments (0)

if.
「あのときに、一言あれば、こうはなっていなかったのに。」
「あと一分早かったのなら、こんなことにはなっていないのに。」
「あなたと出会わなければ、こんな目に遭わなくて済んだのに。」

一度は、そんな風に思ったことが、みんなあるかもしれない。
「あの時に、こうしてさえいれば・・・・・」
本当にそうだろうか? 本当にそれを選んでいたら、良かったのだろうか?

それを選ばなかったことで、今、心は救われているかもしれない。

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今の瞬間、常に選択を迫られている。
朝起きてから、夜寝るまで、「次をどうするのか。」
それが、意識的であっても、無意識であっても。

過去を悔やみ、周りにやり場のない気持ちをぶつけ、
自分を責め、悩み、苦しみ、全てを投げ出したくなる時がある。
あふれ出る思いを、自分で抑えきれなくなる時がある。



「なんで、自分が、「がん」にならなきゃいけないの?」



いつ訪れてもおかしくない、「死」という恐怖。
それは、次の瞬間かもしれないし、一時間後かもしれない。
明日、一ヶ月、一年、時間が流れれば流れるほど、迫る不安と恐怖に怯える。

やり場のない思いを、向ける矛先のないままに爆発させたとしても、
だからといって、それが無くなるわけじゃない。
どこかに逃げ場所があるわけでもない。

自分の思いとは関係なく、
一秒、そして、また一秒と時間は流れてゆく。
悔やんでいても、悲しんでいても、時間は止まってはくれない。

ある日、ふと思った。
「私は、こんなことを望んでいるのだろうか。
 最期の瞬間まで、こんな風に過ごしてゆくことをしたかったの?」

同じ時間を過ごすのなら、
一つでも楽しんでいたい、一つでも笑っていたい。
同時に、恐怖や不安から逃げるのはなく、ありありと対峙して直視したい。

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向かう方向が正しいのか、間違いなのか、それは誰にもわからない。
正しいことをできなかった、間違いをしてしまったことで、
時間が流れた先に、それが逆に働くこともきっとあるだろう。



たった一つの選択が、
時に、人生の流れを、
時に、人生の「意味」を大きく変える。



この今、自分は「がん」に感謝している。
今、生きていること、こうしてぶろぐ。を通し、あなたと出会えること、
たった一日だけど、心から深く、一秒一秒を感じられることに。

今は自信をもって言える。
全てをありのまま感じることで、逃げずに、直視することができた。
「これで良かった。」と。

今日も、私は今を選んでいる。
次の瞬間も、そして、また次の瞬間も、私は選び続ける。
ここにいるということを。



「爆発は、この「今」も続いている。」- 岡本太郎

100119 | if. | comments (6)

face.
あなたは、自分のことをどれぐらい知っているだろうか。
あなたが愛する人のことを、どれぐらい分かっているだろうか。
あなたを支える人がいることを、どれぐらい感じたことがあるだろうか。

次第に初心を忘れ、物事を右から左へと流していく中で、止まってしまったモノ。
お互いに意識せずに、ただ浪費されてゆく言葉と交わることのない感情。
ほんの少しの勇気があれば、あなたに歩み寄れるのに、それが出来ないもどかしさ。

自分が知っている自分。
あなたが私のことを知っている自分。
周りが自分のことを知っている自分。

それらが、自分の全てなのだろうか。

どれだけ長く言葉を交わしても、
どれだけ長い時間を過ごしても、
それで、どれだけ「あなた」を、「自分」を知ることができるのだろうか。

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今回の写真に見える景色が、私は大好き。
この季節、この時間、この場所でしか見えない景色。
人と車、ビルに囲まれたこの世界でも、私には天国に思える。

それでも、私はこの街のほんの一部しか知らない。
朝、昼、夜、夜中、春、夏、秋、冬。
まだたくさんのまだ見ぬ素晴らしい風景が、至る所に拡がっている。

一部を知ることで、なんとなく全体が分かったとしても、
次の瞬間には、その全体はまた一歩大きく、前へ、深く拡がり続けてる。
それは、自分の心、あなたの心も同じだと思う。

心は、果てしなく拡がる。
どこまでも、遙か遠くまで、時間、場所など全く関係ない。
たとえ、全てを知らなくても、思う気持ちはそれらをやさしく包んでくれる。

この時間、この場所。
もしかしたら、あなたもいつか同じ風景を見るかもしれない。
あなたを風景に重ね、新たな自分を見つけたいと思う。

まだ見ぬ新たなあなたと、
まだ見ぬ新たな自分。
はじめまして。

一緒に次の一歩を踏み出そう。

100130 | face. | comments (2)

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